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思うと思う。思うと思うと思う。思うと思うと思うのだから思うのだと思う。思うとは思わない。気持ち悪いくらい紅い夕方に、あなたの剥がれた落ちた影を抱きしめて、骨盤から左足に張り付いた痛みを引きずりながら、死んだ魚の滑稽さをわらっていた。 猫の目の味、かび臭い和室の天井にみた木目の悪意、夢兎の出した数学の問題…
「0を消すってどうするの?」
病んだ眼をした黄色い恋人達が部屋の隅で教会の屋根から飛び降りた。笑ってる。笑ってる。笑ってもいいのかな?
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