グリアラダ・ウ"ォルダイダ伯爵

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私はまだ八歳の時だった。 「~~~!!!」 父上の部屋から怒鳴り声が聞こえて、不思議に思ったわたしはおそるおそる部屋の襖に耳を当てて聞いてみた。 「誰がそんなことを許すと思っている!!!」 「許可なんているんですか?」 「そういう問題ではないだろ!ウ"ォルド!」 「今はウ"ォルダイダ伯爵でお願いします。」 「とにかく、人間を殺すことだけは許さんぞ!断じて!」 「なぜ人間を許すのですか?私はそちらの方が信じられない。」 「なに?どういうことだ。」 「だってそうじゃないですか。自分より強かったり偉かったりしたら、人間はそいつを化け物扱いをする。昔の私もあなたのような思想を持っていた。ただみんなを守りたかったから、吸血鬼になってみんなが恐れるモノを倒したら、みんな私を化け物扱いをした…。もちろん、あなたがたの一族も例外ではない。」 「!し、しかしそれは…。」 「現実を見なさい。」 「…とにかく、今夜はもう遅い。また後日に来い。」 「…いいでしょう。それでは、私はこれにて失礼。」 わたしは慌てて物陰に隠れた。すると、襖は開いて大きなマントを羽織っている、目をつぶった人が現われた。 「しかし、忘れないでください。我々は人間にとって、恐怖の主張であることを。」 そして彼は屋敷から出て行った。
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