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とあるところに一人の青年が住んでいた。彼の名はアルサム。中々の男前で金持ちのお坊ちゃま、IQ115の頭脳。ここまではいい。彼は…
「アルサム様」
「なんだ、ジイ?」
「お父様からお電話です。」
優雅に飲んでいた紅茶のカップをソーサーに置き、ジイに向き合って言った。
「棺に片足突っ込んだ奴がノコノコ電話してんじゃねーよ、ボケ。って言っといて。」
ジイ、開いた口が塞がっていません。
「アルサム様~~~~~~~~!!!」
老人が出せるとは思えないくらいにジイは怒鳴った。
「何を言ってるんですか、あなたは!自分の父親になんてことを言ってるんですか!」
「だって本当のことじゃん。家には時々帰って来るけどいつも違う女の人連れてさ。」
さっき紅茶を飲んでいた人と同一人物とは思えないくらいの代わりよう。そう、彼は超が付くほどの親嫌い。
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