おに、オニ、鬼

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闇夜の中、建物の屋上を次々と飛んで行く二つの影。この街で一番高い建物、時計塔の上に止まった。 「さて、そろそろ出てくるかな。」 牡丹がそんなことを呟くと、時計の針が夜中の2時を指した。 ゴーン ゴーン ゴーン 「「………。」」 しばらく黙る二人。 と、その時、 「キャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」 遠くから女性の悲鳴が聞こえた。 「来たぞ!」 二人は目を合わせ、悲鳴がした方へ向かった。
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