おに、オニ、鬼

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二人は目を見合わせ、何か話し合い始めた。 しばらくして、 「な、なあ!もう良いだろ!」 「「あ、忘れてた。」」 「をい~~~~!!!」 鬼が突っ込んだ。 「じゃあ、助けてやるよ。」 ニヤリと奴が笑った。そしてまだ少し赤色がこびりついてる鉄扇を鬼の喉元に当てた。 「な、何をする!約束が違うだろ!」 「どこがだ?ちゃんと助けるって言ったろ? お前が殺した女性の無念をな。」 今晩の風はいつもより強かった。そして、街中に鈴の音が響いた。 チリン チリン チリン
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