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牡丹は老人が出て行ったのを見計らい、分厚くて難しそうな本が並んでいるところに行った。そしてキョロキョロと辺りを見回してから、
「青龍。」
と言うと、牡丹の横に突風が起こり、突風がおさまるとそこには青髪青眼の青年がいた。
「お呼びでございますか、姫巫女様。」
「なんだ、今はそっちにしているのか。」
「はい。」
「今から有力な資料を探すぞ。」
「良いのですか?」
「何がだ?」
「店番ですよ。」
「ここは月に一回くらいしか客は来ない。」
「だから、ここで働いているんですか。」
「あぁ、では始めるぞ。」
「御意。」
そして二人は本を片っ端から読み始めた。
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