つながらない電話

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「いよいよ明日、大学の受験日だね!」 「やっべ…まじ緊張する~…」 いつものように 夜10時くらいに電話をする。 そう、明日は翔の大学受験!! 「頑張ってね!」 「…うん。」 「もうっ弱気になってるよ?しっかり!」 いつもの楽天家の彼らしくない。 「…ねぇ、あい?」 「ん?」 「受験終わったらさぁー…ランド行かね??」 「ランド…あーネズミーランド?」 「ディズニーランドだよ!!おまえミッキーの事しか頭に入ってないだろ」 「わ、わざとだよ!」 素で間違った… 「うん、行こうね!あ、そろそろ寝たほうがよくない?」 時計は夜11時半をまわっている。 「あー…そだな。ぢゃ愛、明日起こして?」 「目覚ましセットしなよー」 「俺、目覚ましじゃ起きないもん!愛の声で起きたい」 …うわっ キュンときた―… 「…仕方ないなぁ…6時でいい?」 「おうっよろしくな!」 「まかせて!それじゃーおやすみ!」 「おやすみ」 ……ピッ 私は翔が受かりますようにと祈りながら眠りについた。
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