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チュン…チュンッ…
スズメの声―…
眩しい光―…
ピピピピピ…
微かに聞こえるピピピピピ………
………ピピピピピ?
「……ハッ」
ガチャ!
ピピピピピは目覚まし時計だった。
「…ん~…ふぁあぁあ~」
大きなあくびをしながら時計を見ると…朝の6時ジャスト!
携帯を手に電話帳から彼の名前を捜す。
[決定]
ピッ
♪~♪♪~~♪
「……あれ?」
だいぶ鳴らしてんのにつながんない…
一回切って
もう一回かける。
♪~♪♪~~♪
「やっぱり繋がらない…」
あぁ…このままだとヤバイな…
何回も切っては掛け、切っては掛け…
それでも繋がらない…
どうしよう―…」
だって翔は一人暮らし。
当然起こす人はいない。
しかも よりによって今日は大学受験日…
「まだ繋がらないよ~」
もう着信は30件をとうに越えただろう…
再び時計を見ると、時間は七時半をまわっていた。
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