そして二人はおりたった

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「今地図見るからちょっと待ってねぇ~…えっと…これがこっちでこうなるわけだから…ええ!?にょしもと芸人逮捕ぉお!?」 学園までの地図を持っているのは歩。 だが、走には今歩の持っている地図なるものに物凄い不信感を抱いている。 「おい…歩よ…貴様今なんと?」 「走ッ!にょしもとの芸人逮捕だってさ!いやぁ、世も末ってやつですなぁ!」 「お前の頭がな」 走は持っていたパンフレットを丸め、歩をいい音を響かせながら叩いた。 パッカァァアン! 「ッ~…!?痛ったいなぁ…なにすんだよう…ヘコんでない?」 「なにすんだよう…じゃ、ネェわ!!芸能雑誌でどこの居場所がわかるっつうんだ?ん?」 ふてくされた歩は走の言うことを完全に無視し、タクシーを拾う。 「白峰学園まで」 「おま…ちょ…まてオイ!」 走の制止も虚しく、タクシーは歩を乗せて出発してしまう。 「このやろぉおお!?後で覚えておけ歩ぅぅう!!!」 走は自慢の陸上世界第4位の足で全速力で追い掛けた。
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