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「わたしの仕事は、ここであなたの魂を浄化することです、来世に送るのは私の担当ではありませんので、残念ながら分かりかねます」
「ちょっとまて…魂を浄化するって…具体的にはどうするんだ?」
ヒツギは深いため息をついた後に、まるで汚い物を見るような眼でこう言った。
「臭いんですよ…」
「はぁ!?」
「臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い…酷い悪臭…あなたの様な人間の魂からは、私たちにはとても耐えられない悪臭をはなっているのですよ。
だから洗い落とすんです…きれいにきれいに洗って…その悪臭を落とすんですよ」
酷い言われようだ。
こんな言葉をいじめられっこが聞いたら死にたくなるだろう。
「もういい!分かった!人殺しの俺が憎いのはよーく分かったから、具体的にどうすりゃいいか教えてくれ!」
「そうあせらないで、安心してください。悪臭は簡単に落とせますから」
不吉な笑みを浮かべながらヒツギは浄化の方法を語った。
「あなたが殺してきた人たちと、全く同じ死に方で自殺するんですよ」
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