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「はぁ!?お前、言ったよな!?俺は最後の13時間過ぎるまでは一度も死ぬことが出来ないチキン野郎だってよぉ!!!
俺は一度死んだんだぞ!!!
ざまぁみろ!!
人間様をなめるんじゃねぇ!!!
てめぇの予想は外れたんだよ!!
わかってんのか、この死神が!!!」
ヒツギの予想が外れた事に対して、ざまぁみろという気持ちでいっぱいだった、思い通りのシナリオに進んでいない事で、少しでも優位に立ちたかったからだ
「ふふふっ」
「な…なに笑ってやがる…」
「いえ…その通りです、私の予想は外れました…まぁ計算通りでしたけどね…」
「はぁ?」
「だってあなた…私が挑発しなかったら、今の時点でまだ一度も死ぬことは出来ませんでしたよ」
確かに…そうかもしれない…あの時、あいつが、挑発したからなんとか死ねたが…もしなにも言われなかったら、絶対に死んでなかった…
「なんだよ…私のおかげで死ねたんですよってか?感謝してくださいってか?」
「分かってるじゃないですか…本当に感謝してもらわないと困りますよ、今だって私が起こさなかったら、あなた本当に制限時間まで寝てたかもしれませんしね…」
「起こした?…まさかさっきの悪趣味な夢はお前が見せたのか?」
「その通りです、ふふふっ…楽しかったでしょう」
「楽しいわけねぇだろうが!!!」
「そうですか?それは残念です…私はとても楽しかったのですが…」
この…変態女が……くそっ…
「それよりも…哲男さん…早く死なないと間に合いませんよ」
「うるさい!わかっとるわ!!黙っとけ!!!」
残りは3時間半…その間に12回刺殺、1回窒息という偉業をなしとげなくてはいけないのだ…苛立つのも無理はない…
「哲男さん…本当に時間が無いのですよ…これは警告です…残り時間と残りの死ぬ数を考えると、3時間はないと難しいでしょう…いや…3時間あっても出来るかどうか…」
「なっ…何がいいたいんだ?」
「…あと30分です…」
「はっ!?」
「残り時間が3時間になる、あと30分の間に1回でも死ねなかったら、そこで終わりです、死ぬ意思無しとみなし残念ですが一万四千二百六十三回きっちりと死んでいただきます」
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