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「ちょっとまて!!!まってくれ!!!」
「えぇ…待ちましょう…30分だけね」
そう言うとヒツギは背中に手をもっていき、何所に隠していたのか、とても大きな、ヒツギと同じくらいの大きさはあるであろう大鎌を取り出した
死神の象徴とも言える鎌、死神が鎌を持っているというのも人間の作り出した作り話に過ぎないはずなのだが…この女は実際に鎌を取り出したのだ…
その大鎌から禍々しい殺気が溢れ出ているのがひしひしと伝わってくる…
哲男は恐怖で頭が真っ白になった
ヒツギは大鎌を軽々と片手で思いっきり風を切り哲男に向かって振った
ビュンッ!!!
哲男の首の皮一枚のすれすれな処で鎌は止まる…
「もう一度言いますよ…あと30分です…それまでに死ねなかったら、ゲームオーバー…私があなたをこの大鎌で殺します…そしてこの鎌で首を裂かれたが最後、あなたは死を繰り返すのです…何度も…何度も…」
あまりの恐ろしさに口も聞けなかったが…哲男は思った…
やっぱりこいつは死神だ
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