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哲男はバスタブで女性を窒息死させた時の事を思い出す…いきあたりばったりで殺してきた哲男は女性の顔を覚えてはいなかった、しかし、自分で勝手に殺しておいて、哲男は思った…
「ちくしょおおおおおおおおおお!!!あの女!!あの女さえ!!!あの女が!!!あの女が風呂なんかに入ってなかったら!!!あの女が風呂に入ってなかったら俺は包丁で刺しまくってやったのに!!!くそがああああああああああああああああああ!!!」
ちくしょう…ちくしょう…
力いっぱいこぶしをにぎりしめ地面をたたきつける…
あの時…あの女を窒息死させるんじゃなかった…無理やりにでも…髪の毛を引っ張ってでもキッチンに行って…包丁で刺し殺すべきだったんだ…
はっ!?
絶望にうちひしがれていた哲男の心にある光が差し込む…
もしかして…
「ヒツギ」
「なんでしょうか?」
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