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右手が一本残っていたところでこのバスタブから溺れるのを回避する事はかなり難しいことだが、それでも確実に死にたかった…
もはや右足…左足…左腕が無くなり右手には包丁…血まみれの状態でバスタブの上に座っているその光景はおぞましいとしか言いようがない…
右手に持った包丁の柄を口で咥える…
フゥー…フゥー…
鼻息が荒い…
砂時計を見ると残り1時間をきっていた…
「ムゥーーーーーーー!!!」
包丁を咥えながら叫び、そして…
首を右腕に向かって振る!
グサッ!!!
少し刺さったが…口で咥えて刺しているのだ…深くは刺さらない…それどころか…口の中にも衝撃が伝わり下手をすれば包丁を口から落としてしまう…今、落としたらどうあがいても包丁を拾う事は不可能…慎重にやらなくてはいけない
「フンッ!」
グサッ!!!
「フンッ!」
グサッ!!!
「フンッ!」
グサッ!!!
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