異世界へ

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「我、汝(ナンジ)を呼び起こす者なり」 学校の屋上のような所で少女が一人円の中に星を描いたような物の上に立ち呪文のようなものを唱えている 少女の外見は、桃色の髪を腰まで伸ばし、小柄な体に似合わない凛とした声をしていて、顔は可愛い方だった 「今扉を開きし風となる」 模様が薄い黄緑色の光りを放った 胸の前で組んでいた左手を振り上げ下に下ろす 「我リア・フレンツ・ボルティモアの名において」 顔の前で掌を叩くと同時に眼を見開き叫ぶ 「異世界の住人よ居出よ!」 足元の紋章が更に輝きを増した リアの目の前に黄緑色の光りが立ち昇った 光りが昇ること数秒、光りの後に居たのは 一人の少年だった
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