開戦

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「―1番カタパルト圧力上昇」 「…80…90…グリーンゾーンへ」 「こちらフライトデッキ、次の機どうぞ」 機体がゆっくりと、水蒸気を上げるカタパルトに近づいていく。 俺は全ての機器のチェックを終えると、そのことを空母の官制セクション『マーシャル』に伝えた。ちなみに俺は『オルカ1』である。 すぐにマーシャルから通信が返ってくる。状況はさっきと変わってないようだ。 そうしてるうちに俺の愛機、F-14Dスーパートムキャットは発艦位置に着いた。すぐに前脚がカタパルトに固定され、後ろでジェットバリアが立つ。 誘導員から発艦準備完了のサインが出る。 「マーシャルよりオルカ1、発艦を許可する」マーシャルから発艦許可が出た。 俺は誘導員に親指を立てると、スロットルをMAXに入れる。すぐに、背後にある二機のエンジンがキィィィィィンという独特の金属音を立て始め、そしてドォーンという音と衝撃と共にアフターバーナーに点火する。 途端にカタパルトが作動し、凄まじい勢いで前に引っ張られる。 「ぐっ…」 直後、機体は時速200km程まで加速され、空中に放り出された。 俺は加速度に耐えながら脚を上げ、操縦桿を手前に引き、高度を上げる。 3000フィート(1フィートは約30cm)まで上昇したところで一旦、機体を水平に戻す。 二番機もちゃんとついて来てるようだ。(単独で飛ぶとゆうことはまず無い。必ず二機以上で編隊を組んで飛ぶ) 「オルカ、発艦完了。各機異常無し」 「マーシャルよりオルカチーム、発艦を確認。これより目標へ誘導する。」image=91078197.jpg
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