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「お待ちください、ルルアンタ様。
勘違いしないでください…あくまで婚約はお母様が勝手に決めたことですわ。私の意見ではございませんの」
シュンと落ち込み警戒を見せるルルアンタにティアナはそう優しく声を掛ける。
「――…ホントぅに?」
「えぇ!!」
じぃ、とティアナの顔を見るルルアンタ。
「その代わり、ルルアンタ様には幾つかお願いしても構わないでしょうか?」
「うん! ルルアンタに出来ることなら何でもするよぉ」
ルルアンタは力強い決意を目に宿し、ティアナの頼みごとを聞いた。
(アイラの為だもん!)
そんな決意がルルアンタの目を輝かせていた。
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