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どんな無理難題であっても出来るかぎりのことをする覚悟で真剣な表情を見せるルルアンタ。
「フフフ…、ではお言葉に甘えて三つ」
「うん!」
「まず一つは、ティアナを副会長にしてくださいな」
にっこりと王女は笑い、ルルアンタの知らない単語を出した。
「副会長?」
「えぇ。ゼネテス様とアイラ様を結ばせようの活動をする副会長ですわ。
ね、ルルアンタ会長様」
「ルルアンタが会長なのぉ!?」
驚くルルアンタを横目にさらに話を盛り上げていく王女。
「そうすると会員も欲しいところですわね……会長様、頑張りましょうね! ティアナも及ばずながらお手伝いさせていただきますわ!!」
「うん! わかったよぉ、ティアナ様。ルルアンタ、頑張るからねぇ!!」
興奮が伝導し、ルルアンタもいつのまにか眼を輝かせてやる気になっている。
「えぇ! 会長様、頑張りましょう!!」
中庭で盛り上がる二人。
そんな様子を微笑ましく見守る影があったとか無かったとか――。
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