私たち4人

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窓から見える空の色は薄暗く星はない。 飛鳥(アスカ)はそれを時々視界に映しながら声を上げる。 「…ッン……ハァン…もっ…と……ッン…」 「飛鳥…あいつ、聞いてるぜ…ンッ…もっと声出せよ」 直樹はそんな飛鳥の耳元で囁く。 ふぅっと息が耳にかかると更に体は反応する。 事の終わりにはいつも一筋の涙を流す。 あなたを想って…。 その後直樹はいつも飛鳥をぎゅっとその腕の中に抱きしめる。 …ああ、この香り… 春樹の匂いと同じもの。 直樹は飛鳥を抱く時はいつも付けている香水を避ける。 その香りは春樹のものではないから。 直樹と春樹は血の繋がった兄弟だ。 私は春樹が好き。 じゃあ何故その兄に抱かれているのか。 そんなの簡単な事よ。それが私の春樹への"愛"だから…
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