夜と少女と青年と
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(まいったなぁ、何か面倒なことに巻き込まれたみたいだ…) そう思いながら青年は周りを見回した。不意の出来事に思わず足を止めてしまったが、追い詰められているわけではない。 ただでさえ複雑に入り組んだ裏路地に、この暗闇。 囲まれたわけでもなければ罠があるようにも思えない。 (逃げるか) そう思って、足を動かした瞬間だった。
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