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しかし
エリカは3年生の先輩が
好きな事知っていた
自然と僕は話をする機会も
少なくなっていった
この頃仲良くなったのは
同じクラスのアツシ
アツシとは音楽性が合い
一緒にバンドを組む事になった
僕はギターを始めた
アツシはボーカルだった
エリカが好きなバンドのようになりたい
最初の動機はそんなキッカケだったが
始めてみると
練習づけの毎日
スタジオに通い
親にうるさいと文句を言われ
でも楽しかった
アツシは家が金持ちで
いわゆるボンボンだ
スタジオ代は
いつもアツシのおごりだった
ドラムにはタカという
幼なじみが加わった
このタカが後にとんでもない
事件を起こす
ベースには
なんと
あのいじめっ子だった
シンジが加わった
シンジが変わったのか
僕が変わったのか
よくわからないが
命令口調なのは僕の方だった
後にシンジは
「兄貴と呼ばせてくれ」と
言ってくるのである
人生よくわからないものだ
僕らは対等だった
友達だった
最高の仲間に巡り逢えた
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