離婚と更なる崩壊

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次の日 社長を含む幹部連中が そろって事情聴取を 受けた 僕も呼び出しを受け 問題のあった営業所の 警察署まで出頭した 強い口調でいろいろと 聞かれたが 僕は不利にならないように 答えた 警察署をでると 携帯が鳴り営業所に呼ばれた 社長とそこの所長は まだ出てきてなかったが 幹部が揃っていた かなりやばい状況らしい 保釈金を払わないと 出てこれないらしい 話では捜査もかなり 進んでいて検挙までの カウントダウンが始まっていた マスコミもすでに 情報を掴んでいて いつ新聞に載っても おかしくない状況だった 僕は自分も捕まらないか 心配だった 「潮時だな・・・」 幹部のひとりがつぶやいて タイピンを外した それを机に置き席を立つ うながされるように みんなタイピンを外し 席を立った まだ数人は黙って座っているが これだけ大きな会社を 幹部数人で まわしていくのは不可能だ 僕もつられるように タイピンを置いた タイピンを置くということは 退社を意味してるが 僕は次の日 とりあえず会社へ行き 社員に事の成り行きを 説明した
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