静香の生い立ち(外伝)

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すぐに部屋の鍵をしめ 濡れた体を拭いた 叔父の手の感触を 思いだし身震いがした 私は服をきて叔母さんが 帰ってくるのを待った 「ただいま」 叔母さんの声がした ビニールの音が ガサガサしている 買い物に行ってたんだろう こんな家いられない・・・ 私はタケシに相談する事に して急いで靴を履き 家を飛び出した 後ろから叔父が何か 叫んでいる 私は耳を貸す事なく とにかく走った だいぶ走り後ろを 振り返る 叔父はいない すぐに携帯を取り出し タケシに電話した まわりがうるさい またパチンコをしていたんだろう 事情を説明すると タケシは激怒した 「そのオッサン殺してやる」 私は必死になって止めた 「そんな叔父でも ここまで育ててくれたから」 タケシが冷静になっていく のがわかる でも、もう家に戻りたくない タケシは友達が県外に いるから頼って行くか?と 聞いてきた 私に選択肢はなかった スナックのママに ホントに申し訳なかった とりあえずママにも電話して 急だけど辞めると伝えた
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