告白と同棲

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居酒屋を後にして カラオケにみんなで 行った 「真理ちゃんは誰の歌を 歌うの?」 「流行りの歌とか歌いますよ」 へぇー失礼だが意外だな イメージじゃひと昔前の 歌を歌いそうだ 「何歌うんですか?」 「僕?僕は何だろうな なんでも歌うよ」 僕はカラオケは自信がある 営業時代に高いお金を出して 飲み屋で歌い続けただけは ある だがなかなか順番が まわってこない パーティールームの 欠点だ 真理ちゃんも酔いが 醒めてきてる 「もう出ようか?」 思いきって聞いてみた 「ですね、出ちゃいましょうか」 さすが真理ちゃん! 話がわかる そっと二人でカラオケを 出て歩いて帰った あっという間にマンションに 着いてしまった ここしかチャンスはないな 久々にドキドキしながら 真理ちゃんに告白した 「真理ちゃんが すごく気になるんよ 付き合ってほしい」 しばらく続く沈黙 だめか? 「嫌?」 「いやじゃないですけど」 「けど?」 「けどじゃなくていいです」 「付き合っていいの?」 「はいお願いします」 「ありがとう」 うれしかった とっさに僕は真理ちゃんを ぎゅっと抱きしめた
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