真理

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ガラガラガラ 僕は恐る恐る押し入れを 開けた そこには泣きまくって 顔がくしゃくしゃになっている真理が しゃがみ込んでいた 淋しく携帯の着信音だけが 部屋に響いている まだヒクヒクしている 「ど・・どうしたの?」 目がうつろだ まだ僕に気付いてない・・ 「大丈夫か?」 僕は真理の体を揺すった ふと自分を取り戻した真理は 急に大声で泣きながら 僕にしがみついてきた 真理のどこにこんな力が あるのかというくらい 強くしがみついてる こりゃタダゴトじゃないな 何があったんだろう? まずは落ち着かせるのが 先だな・・・ 「真理、落ち着けよ まず座れよ」 どうにかベッドに座らせた 泣きすぎでひどい顔だ まだ話しなんかできる状態じゃないな 僕は台所に行き お茶をついで戻った すると真理がもそもそと 押し入れに戻ろうとしていた 「ちょっ、ストップストップ!」 またベッドに座らせる 「とりあえずお茶飲めよ」 真理は子供みたいに 両手でコップを持ち ごくごく飲み干した
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