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2学期が始った
学校ではエリカとは
ほとんど口を聞かない
なんか恥ずかしい
家では
あんなに激しいのに･･･
昼休みにクラスでぼーっとしていると
ガキ大将アキラを含む
加藤軍団が僕に近づいてきた
「エリカとバリバリやってんだって？」
え！？
さらに詳しい事まで知っている
シンジ以外は知らない事を
加藤軍団が知っている
さらに話は続き
「誰にも言わないから
ちょっとお金貸して」
しまったと思った
頭の中になぜか
『出る杭は打たれる』
ということわざが連呼していた
アキラもニヤニヤ笑っている
どう答えよう？
小学校時代の嫌な記憶が
戻ってくる
シンジへの怒り
出る杭は打たれる
エリカの顔
頭がパンクしそうだった
自分が助かる事より
エリカが不憫でならなかった
僕は無意識に加藤に飛び掛かり
両手で首をしめていた
すぐに引き離され
ボコボコにされた
口の中をしこたま切って
血が止まらなかった
顔も腫れ上がり左目は
完全にふさがって見えなかった
学校中にばれた気がした
近所中にもばれた気がした
その夜
エリカに電話をかけ
「ごめん」と謝った
そして
別れようと一方的電話を切った
たった2ヶ月の恋愛だった
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