逮捕

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僕はひろちゃんと部屋に 戻った 考えたらひろちゃんは 初めてこの部屋に入る 「うわ、写真めちゃくちゃや」 ひろちゃんが片付けだす 僕はベッドに座り 頭をかかえた 昨日からの出来事を もういちど振り返り 真理が壊れた事 真理がもうこの部屋に 帰ってこない事 そんな事を考え泣いた ひろちゃんはそんな僕に 声をかける事はなく ひたすら散らかった部屋を 片付けていた 「これって別れたって事かな?」 僕は聞いた 「まだわからないけど 真理ちゃんが良くなったら 連絡してくるんじゃない?」 ひろちゃんが気遣いながら 答えた 「荷物まとめる段ボール 買ってくるわ」 そう言ってひろちゃんが でていった 静かな部屋・・・ つい朝までいた真理の 残像が映る 笑顔だ・・・ 僕といる間、幸せだったかな? もっと一緒にいてあげたら 良かった ひろちゃんが片付けてくれた 雑誌の中に観光マップを 見つけた ビリビリに破られている また涙が溢れだした 真理・・・ゴメン
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