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ジリリリリリン・・・ 僕の目覚ましが鳴った 一瞬、仕事かと勘違いを してしまった なかなか目覚めがいい カーテンをあけると 朝日が眩しく照らしていた 今日は真理に会いにいく日 「よしっ」 僕は気合いをいれた 朝ごはんは食べない つい癖で車の鍵を探すが すぐに思いだし頭を叩く もうないんやった・・・ 公共の乗り物に乗りつけていないから 面倒くさい・・・ 車なら2時間で行けるのに バスや電車で行くと かなりかかる しかも乗り継ぎがウザイ 僕は仕方なくJRに乗った 会えるかどうかもわからない 会えた所で状況は変わらない これは気持ちの問題・・・ 僕なりの自己中心的な ケジメだった 真理の実家は結構田舎だった 当然一度も足を 踏み入れた事すらない場所だ 歩いている人に 何度も尋ねながら ようやく見つける事が出来た 僕は真理の実家の前に立った もしかすると病院に 入っているかもしれない どんな顔して挨拶しようか? お母さんに怒られるだろうな 今更ながら僕は頭の中で 考えだした
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