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「あら、やだショウくんよね」 「は、はい・・・」 あの時見たお母さんとは 全く感じが違う ものすごく明るい感じの お母さんだ 「真理に会いにきてくれたの?」 「はい・・すみませんでした」 「困ったわねぇ 真理は今・・」 「わかってます! やっぱり会わないで帰ります」 お母さんの話しに かぶせるように言った 嫌な顔される覚悟は 出来ていたが お母さんは何故か笑顔だった 「そうじゃなくて 真理もあなたに会いに 行くって言って出たのよ」 「へ?僕に?ですか」 「中途半端は嫌だって」 真理らしいな・・・ 「でも精神的なアレは 治ったんですか?」 1番肝心なのはココだ 「少し落ち着いているけど 中途半端で終わった事が ストレスになってるみたいでね」 「なるほど・・・じゃあ 会わせてもらいます」 「よろしくね」 たった一言のお母さんの 『よろしくね』 その一言に親の 無限の愛情を感じた その時、僕の携帯がなった この着メロは真理だ 「はい」 僕は緊張ぎみに電話に出た
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