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「ショウ・・くん」 なんか懐かしい真理の声だ 「真理、どうしてるか?」 僕はお母さんに軽く会釈して 駅に向かって歩きだした 「今日、仕事は?」 「うん、今週は休んでる 真理は大丈夫か?」 僕はあふれてくる感情を 押さえながら できるだけ普通に話した 「うん、少し大丈夫だよ あのね、今日の夜とか 用事あるかな?」 「夜かー、実は県外に 来てて寮にいないんだよね」 僕は駅で座って話している 真理を見つけた 全くこっちには気付くそぶりもない 「ショウくんときちんと 会って話したくてね・・・」 「僕も同じ事考えてたんだ」 僕は気付かれないように 真理の後ろに回り込んだ 「またショウくん 嘘ばっかり言って・・・」 「ホントだって真理に 会いたいって思ってるよ」 真理は相変わらず気付かない 「ショウくん、いつなら 会える?」 キター!その質問待ってました 「じゃあ真理に会う為 今すぐ飛んでいくから 電話切るよ」 そう言って突然電話を切った 真理が少しうつむいた しまった! 僕が今やってる事は ストレスかけてるかも しれない
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