前進

8/12
前へ
/322ページ
次へ
僕は真理の肩を軽く叩いた 「真理、来たよ」 真理は振り返り 目をまんまるくさせた 「え?え?ショウくん?」 やばいやばい あからさまに動揺させてしまった 僕は事の流れを白状した 「ホントにびっくりしたんだよ」 真理の笑顔が久しぶりに 眩しかった 「めちゃめちゃ田舎だな」 「やっぱりそう思うよね」 そう言ってまた笑った ホントに落ち着いたんだな 少し安心した 「駅じゃアレだから ファミレスでも行こうか?」 「うん・・あれ?車じゃないの?」 「あ、あー・・えっと、 修理中だからJRで来た」 「あ、そーなんだ」 ふー・・なんか話すこと ひとつひとつ気をつかう 受験生の親って こんな感じかな? 僕らは駅前に唯一ある ファミレスに入った
/322ページ

最初のコメントを投稿しよう!

267人が本棚に入れています
本棚に追加