正社員の重圧

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僕は真理と別れた後も そのまま真理との 思い出の部屋に住み続け ひたすら仕事に打ち込んだ くる日もくる日も ひたすら単純作業を 繰り返した ある時 業務担当の藤井に 飲みに誘われた 僕はあまり藤井を 好きじゃない それは作業者間でも 同意見だった 口だけの男・・・ 陰ではそう言われていた それでも仕方なく 居酒屋に二人で入った とりあえず生ビールで 乾杯をした 「お疲れ様」 僕は一気に飲み干した 「で、話って何?」 冷たく聞いた 「最近頑張ってるよねー」 何をたくらんでるのか いきなりおだててきた 「そうかな?」 「相談があるんだけどね」 「だから何?」 僕は2杯目のビールに くちをつけた 「作業場の監督になって もらえないかな?」 いきなり監督ですか? 冗談と思ったが 顔は本気っぽい 「何で俺が?」 理由はわかっていた 今の監督が今月いっぱいで 辞める話は聞いていた 「他にもいっぱいいるだろ?」 藤井は困った顔をした 「いやー、実はかなり 評判いいんですよ それに給料もかなり 上がりますよ」 僕は少し考えた セルシオも廃車したし 給料が上がるに越した事は ないな・・・
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