正社員の重圧

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作業場の監督くらい 営業の頃の所長と比べると たいした事はないだろう しかし僕がみていた監督は すごく暇そうなところしか 見ていない・・・ どうせなら仕事は 忙しいほうが好きだ 暇があるといろいろと 考えてしまうからだ 「監督って忙しい?」 素直に聞いた 「めちゃめちゃ忙しいですよ」 「ふーん・・・」 僕の気持ちは既に固まっていた 「無理ですかねぇ?」 藤井が不安げに聞いてきた こんな時、つい悪い癖で じらしてしまう 完全にSだ・・・ 「2日くらい考えさせてくれ」 「わかりました、いい返事 待ってますから」 それからしばらく世間話を したあと居酒屋を出て 寮に帰った そして最近かわいがっている 後輩のムックに電話をかけた なぜムックと言うのかというと 外見がそのままムックだからだ 「はい、お疲れ様です」 ムックはワンコールですぐ出た 僕は今日の話を相談した 「ショウさんなら絶対に みんなもついていきますよ」 「そうか?じゃあ頑張るわ じゃあまた明日」 そう言って電話を切った ムックに背中を押してもらった 僕は次の日、藤井に 監督になる事を伝えた
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