正社員の重圧

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しばらくして僕は 今までの持ち場を新人に 引き継いで現場を離れた それからは監督にずっと 着いて勉強した 暇そうに見えていたが 実際にやってみると かなり忙しい・・・ すごく両極端で 暇な時は暇だし 忙しい時は全て重なって やってくる 仕事がハッキリ決まってないぶん ホントに自分の動き方次第で 凄まじく遅く帰るハメになる かなり得意分野だ・・・ 取引先に媚び売るのも仕事だが これも得意だ しかしひとつ苦手な事がある 僕はやり始めたひとつの 仕事を中断するのが嫌いだが 10分に1回はかかってくる 呼び出しの電話・・・ おかげで全ての仕事が 中途半端で残っていく そして慢性的な残業が 発生してプライベートな 時間が削られていく ムックとも休みくらいしか 遊べなくなっていった ムックはまた新しく友達を 見つけ毎日飲んでるみたいだ 同じ作業場の木村純也 木村は髪が薄いのを気にして いつもスキンヘッドにしている いかついのかというと 目がくりくりしていて 少し出っ歯で まるで・・・ガチャピン ムックよ、頼むから いつもふたりで歩かないでくれ お前ら二人並んだら 完全にポン〇ッキだぞ 心の中で大爆笑した
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