267人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は狂ったように走った
後ろから3人も走って追ってきた
どの位走っただろう
心臓がはちきれそうだ
どうにか振り切ったみたいだ
どこに逃げればいいんだろう
当然家には戻れないだろうし
金もない
土地勘もない
携帯もない
知り合いもいない
一難さって一難とは
この事だろう
これは間違いなく
ホームレスだ
社長に一言謝りたかったなぁ
そんな事を考えながら
とぼとぼ歩く
ふと空を見上げた
満月が
「どうにかなるさ」
と言っているみたいに
僕の歩く道を照らしていた
どうにかなるかな?
かなりブルーだったが
拉致から解放されただけでも
良しとしよう
(どんだけポジティブ?)
最初のコメントを投稿しよう!