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ユキに抱きついた時
ユキは異常なまでに
心臓の音が
ドキドキしていた
それは俺が原因か？
それとも彼氏が原因か？
ユキが真剣な顔をして
俺の手を握る
「ちゃんと聞いて
ホントに殺されるよ」
目がまじだ
いくらなんでもそりゃ
ないだろう･･
「前にユキにしつこく
してた客･･･殺されたんだよ」
「えぇ？！嘘だろ？」
「ホント、山に埋められた」
これはユキの嘘だが
まんまとハマった
ええええー？！
マズすぎるだろソイツ
つーかショウがやばいじゃん
まずショウのとこに行くから
マジヤバイじゃん
「ショウにも連絡するわ」
そう言って携帯を出すと
ユキがその携帯を取り上げ
「ダメ！」と言うなり
パッキーン
真っ二つに折った
は？唐突な行動に
怒りの感情が出てこなかった
「シンジ、一緒に逃げて
じゃないとみんな
殺されるんだよ」
死ぬくらいなら逃げたほうが･･･
そう考え始める
「わかった、逃げよう」
重い腰を上げざるえなかった
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