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こんな感じで
学校に行ってもよく泣く僕を
クラスのいじめっ子が
見逃す訳がないのである
いじめっ子の名前は
アキラ
アキラには2つ上に
兄貴がいて誰も手を出せない
今になって考えれば
仮にアキラとケンカしても
兄貴は出てこなかっただろう
だが、その頃は非常に
兄貴もアキラも怖かった
アキラは学校の帰り道
タケシというデブと
シンジというチビと
3人で僕を待ち伏せした
やはり人が泣くのを見るのが
楽しいのか?
決まってランドセルが
サンドバッグ代わりになる
やめてといえばさらに
加速して激しくなる
毎日続くいじめ
ある時シンジにランドセルを
隠されてどーしようもなく
ランドセルなしで家に
帰ると母親が激怒
シンジの親に電話で
文句言って結局
夕方すぎにシンジと2人で
学校へランドセル取りに
行った
「なんで親に言ってんだよ、タコ」
「あ、ごめんね」
隠されてるのに謝ってた
学校につくと明かりが
ついてなくどこも開いてない
するとシンジが
3階の窓の鍵が開いてると
言い出した
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