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どうやらタケシは
まだシンナーを辞めてなく
日々暴力を振るい
地元にひとり帰ってから
アキラと一緒につるんでいるらしい
それでもう別れたいが
タケシが恐いから
どうしたらいいかと
言うのだ
ひたすら頷く僕
人の恋愛話に首を
つっこむとロクな目に
あわない
シンジの一件で
懲りたハズなのに
人間なかなか変われないものである
「電話かけてやるよ」
そう言って携帯をとりだした
タケシに電話をすると
「なにか用かよ」
と、かなり不機嫌だ
タケシ自身少し
後ろめたいのかも知れない
僕は事情を説明した
「近くに静香いるのか?」
だまって話を
聞いていたタケシが
口を開いた
「ちょっと替われよ」
僕は携帯を手で押さえ
静香に替わるか聞いた
すでに涙を浮かべているが
「うん・・替わる」
と言って手を伸ばした
携帯を渡しタケシと
静香は話し始めた
僕は黙って聞いていた
すると静香の口から
驚きの言葉が飛び出した
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