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数日後
静香から電話があった
やはり妊娠確定らしい
僕は土建屋の親方に
辞める意思を伝えた
とりあえず今やってる現場が
終わるまで1ヶ月ある
それで退職することで
まとまった
引越し当日
たいした荷物もない僕らは
すぐに引越せた
何もない部屋に静香と座り
僕は
「幸せになろうな」
と言った
静香は急に泣きだして
「うん」
とうなずいた
その足で婚姻届けを
取りに行き
何もない部屋でふたりで
書いた
静香はまだ18歳だから
親の承諾がいる
挨拶に行こうと言ったが
静香の家庭環境も
複雑で親の居場所が
わからないらしい
それでも僕は静香と結婚したくて
土建の先輩に偽装してもらい
市役所にドキドキしながら
ふたりで行き
婚姻届けを提出した
バレる事なく受理され
僕と静香は結婚した
あまり実感がわかなかったが
幸せだった
誰からも祝福されなくても
幸せだった
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