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「ただいま」
家に帰ると静香は寝ていた
僕はたたき起こし
「仕事中に電話してくるな」
と怒鳴った
「･･で、何の用だったんだよ？」
と聞くと
「お腹痛い･･･」
と震えながら言った
しかし僕はだいぶ
飲んでいたから
そのまま寝た
何度か静香に起こされたが
その度、怒鳴りつけて
寝た
朝、苦しむ静香の声で
起きた
「大丈夫かよ」
と聞くと
「産まれるかも･･･」
と苦しそうに言った
僕は急いで静香を病院に
連れていった
こんな一大事に
僕は仕事休みたくないなぁ
などと考えていた･･
しかし
休むしかなく課長に電話した
僕は分娩室の近くの部屋に
通された
静香の声が分娩室から
たまに聞こえる
最低な僕は人ごとのように
テレビをつけぼーっと
見ていた
赤ちゃんが産まれるまで
そんなに時間もかからなかった
しばらくすると
看護師がやってきて
お父さんおめでとうございます
かわいい女の子ですよ
と言われ分娩室に入った
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