崩壊

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「ごるぁぁ何しとんじゃ」 自分でも信じられないくらい でかい声が出た 静香はビクッとした 僕は山本を蹴りあげた 倒れたとこにまたがり 顔をめがけて殴った 何度も殴った 静香が泣きながら 「もう辞めてよ」 としがみついてきた ほぼ裸の静香が 止めに入ったのが さらにくやしくなった 「お前も同じや」 そう言って払いのけ 静香の腹を蹴った 「ううう・・・」 静香はその場に うずくまった 山本が 「すんませんすんません」 と謝る 気が収まらない 「うるせー」 山本を蹴り続けた 春香がいつも以上に 泣きわめいている ピンポーン チャイムがなった 一瞬、我にかえり 玄関に向かった 覗き穴から覗くと 警察が立っていた かなりドタバタしてたから 近所の人が呼んだんだろう チェーンをかけ少しドアを開けた 「こんばんはー何かあった?」 ものすごく探っている目を している 「うるさかったですか? すみません静かにします」 「もう遅いからお願いしますね」 そう言って警察は帰っていった おかげで少し自分を取り戻した もし警察が来なかったら 止まらなかったかもしれない
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