百合の凄さ

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何時間眠っただろう?ぼぅっとしながら時計に目をやると昼の2時だった。 「もうこんな時間なんだ」と思いながらも昨日の記憶が甦る。 「百合さんは何であんな事を私に言ったんだろう…」そんな事を思いながら、食事、入浴身支度を整え、出勤となった。 いつもと同じ店の準備をし開店… しかし明日香はどうしても百合が気になる。 女の明日香から見ても百合はいい女だった。 衣装は必ずスーツを着て、貴金属も素晴らしい。あの指輪一つにしても明日香には手の届かない高価な物だった。 「いつか頑張ってれば、私にも買えるのかしら?」そんな事を思いつつ、最初の客の入店。口開けはやはり百合の客、12人の団体だった。その日は金曜日のせいか混雑していた。なのにバイトも休んでいる。明日香も必死になりながらも、仕事をしていた。 さっきの12人の団体は百合が一人でこなしていた。「凄いな百合さん」 団体客はみな満足して帰り際にこう言う 「楽しかったまた来るね」12人もの人達を飽きさせる事もなく、笑顔で帰す百合のテクニックに明日香は脱帽する… そして思った。百合さんのようなホステスを目指そう!明日香の心の中に何が沸き上がる物があった…
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