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今日は日曜日、『椿』の定休日は日曜祭日だった。
昨日アフターが終わった後百合と飲みに行き、家に帰ってきたのは朝の3時、今日は休みだから時間に追われる事もないのでゆっくりしてようと思った矢先、電話のベルが鳴る。
「誰だろ?」「もしもし…」電話の相手は百合だった。
「明日香起きてる?どぅ、出かけない?」
ランチでも一緒にしようなんて話かしら?と思いながら、軽い気持ちで「はぃ、いいですよ」と答えた。
「じゃあ支度が出来たら家に来て」
百合の家と明日香の家は偶然にも近所だったので、迎えに向かう。
「おはよぅございます。どうしたんですか?」
「明日香今日は私に付き合ってもらうから。」
百合の家を出た二人は住宅街にある美容院へとたどり着く。
「ここは 私の知り合いの所なの」と言うなり明日香の事を座らせた百合は、「じゃよろしく」と残し、向かいの喫茶店へと消えた。
訳のわからない明日香は美容師の人に聞いた。
「あの私、髪を切るつもりもないんですけど…」
美容師の人は「百合さんに似合う髪型にしてあげてって言われてるんですよ」普通に考えればおかしな話だか、百合に絶対の信頼を置いていた明日香は、「百合さんがそう言うなら…」と全てを任せる事にした。
そして明日香はまるで別人になった。
「髪型一つでこんなに変われるんだ」
それまでの明日香はストレートのロング、多少の派手さはあっても長めの巻き髪は明日香にとても似合っていた。席を外していた百合も戻り、出来栄えに驚いていた。美容院を出た、二人は近くのイタ飯でランチとなった。
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