お水物語り

No.1への階段

まず基本のおさらい
ｸﾞﾗｽは半分より下を持つ、水割りを混ぜる場合は14回が目安、おしぼりの出し方から、上着の着せ方。

次に座り方、姿勢よく、足は必ず揃え、どちらかに流す。手はﾃｰﾌﾞﾙの上に置かない、ﾏｯﾁは火をつけた後煙りが出るので消した後、手で煙りを隠すようにする。常に見られてると言う意識を持ち、歩き方も気を配る、お辞儀の仕方から、椅子からの立ち上がり方、それは細かく、今までの明日香は完璧とは言えなかった。
次に会話の膨らませ方、「今日は寒かったね」と聞かれて、「そうですね」じゃ終わってしまう。必ず重複の仕方を教わる。「今日は寒かったね」「そうですよね、いつもより寒くありませんでした？」これで相手はぐんと喋りやすくなる。名刺を戴いた場合は、特徴と日付、誰が連れてきたのかを書いておく。次の日、お礼を忘れない、歌を歌った場合も何の歌を歌ったか、メモ帳にでも必ず書きとめる。
政治、宗教の話は膨らませない。
話し方も100%の敬語は硬くなるので、一割強は「そうなんだぁ」と崩す事。
歌も演歌から懐メロ、ﾃﾞｭｴｯﾄは定番もふくめ50は歌えるように練習する事、覚える事はまだまだ沢山あった。
百合のレクチャーは夜まで続いた。