387人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日明日香の友達から電話が来た。里美は前の会社の同僚、里美も同じ夜の世界で、明日香より一年早くこの世界に入っていた。
「明日香久しぶり、元気にしてる?」里美の働いてる所はクラブ、『シャレード』のホステスだった。
「里美久しぶり。どうしたの?」
「うん、実はうちの店、ホステスが足りなくって、よかったらうちに来ない?待遇もいいみたい。一度オーナーの話聞いてみてくれないかなぁ。私の顔たてるつもりで、ねっお願い。話だけでいいから」
元同僚の話は断れない。「『シャレード』に行く気はないけど仕方ないなぁ~」明日香は次の日店が終わってから、会う約束をした。
翌日、里美の紹介で『シャレード』のオーナー山崎を紹介された
「はじめまして、山崎です。早速ですが本題に入りましょう。」山崎は淡々と話始めた。
「給料は今の1・5倍は保証しましょう。それに同伴、指名料、ボトルバック、も当然つけましょう」
ボトルバックとは売り上げたボトルの値段に対してボトルの何%が直接手元に入って来るシステム。『シャレード』はクラブなので、『椿』とはボトルの値段も違う。明日香が『シャレード』に移れば収入は今の倍になるだろう…
「返事はすぐじゃなくていいからから考えて欲しい」はっきり断るつもりでいた明日香も、条件のよさには悩んでしまう。
何より、これは引き抜き。即戦力になる人が欲しいと言われ悪い気はしなかった
最初のコメントを投稿しよう!