新のNo.1

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ある日、明日香の売上が百合を抜いた。 一日だけではNo.1にはならない。月のトータルでNo.1は決まる。 百合も頑張った。しかし時はすでに遅かった。 月末ついに明日香は百合の売上を抜いた。 新のNo.1の誕生だった… 「ついにやったんだ。私がNo.1になれたんだ」 仕事以外であまり接触のなかった二人、しかし百合が最初に話かけた 「飲みに行こうか…」 行きつけの店にいつもの様に座り話出す 「明日香おめでとう」 「百合さんありがとうございます。これも百合さんのおかげです」 右も左も分からない素人を一から育て、その期待に答えてくれた明日香。百合は素直に自分の負けを認め新のNo.1の誕生を喜んでくれた。 「負けちゃった、明日香本当におめでとう」 「たまたまですよ、来月はわからないじゃないですか…」 「ううん新しいNo.1は明日香、これからは明日香が後輩を育て、No.1を守り続けるのよ」 意味深な言葉を残して、百合は席を立つ 「私疲れてるみたい…先に帰るからゆっくりしてくといいわ…」 百合は明日香よりも先に店に出た。
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