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ここからのナレーションは
『一から始める魔王道』の『ナレーションの人』という、いちキャラよりお送りさせて頂きます。
―リディアパレス・女湯―
そうです。
ここは第一位王位継承権を持つ兄からうとまれた、王城クリス-パレスの正統な第一王女リディア=ディ=リヴァテールが飛ばされた地方の城
の前にある旅館です。
リディア「誰に話しかけているんだ?」
いえ、初対面の読者に一言。
リディアは首を傾げてまぁ、いいか、と呟きました。
リディア「ふぅー‥」
リディア、ミミカ、ボブさん、キャットさんが湯船につかってくつろいでいました。
大理石のような磨かれた石で出来た、百人はゆうに入りそうな立派なお風呂です。
女性陣はそのお風呂で、ゆったりと温泉を楽しんでいます。
え?
ボブさん?
えぇ。
女性ですけど‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥何か、問題でも?
ふと、リディアが思い付いたように、
リディア「そういえば、ナレーションは男なのか、女なのか?」
と聞きました。
興味ありげに反応したのはミミカです。
普通に男ですよ?
ミミカ「えぇぇっ?!」
リディア「お、男が女湯を覗くなっ!!」
ミミカが慌てて両手で体を抱き、リディアは真っ赤になって宙へと叫びました。
ボブさんとキャットさんは生暖かい笑みを浮かべて二人を眺めています。
大丈夫ですよ。
ミミカさんやリディアさんみたいな子供の裸なんか興味ありませんって。
ミミカ、どうやらご不満のようです。
ミミカ「……私、キャットさんと同い年なんですけど」
リディア「えぇぇっ?!」
リディアさん、ミミカさんを使用人として雇ってて知らなかったようです。
ちなみに、四人の体型をそれぞれ簡潔に申しますと──‥
リディア:17歳相当
キャット:ミスユニバース級
ボブ:筋肉猛々の女傑
ミミカ:小学生(残念ながら身長も)
です。
ミミカ「うぅ‥小学生って‥‥」
落ち込んだミミカがガクッと頭を落としました。
と、その時
──ブクッ
ミミカ「?」
一瞬出た泡に首を傾げるミミカさん。
──ブクブクブクブクブクブクブクッ‥‥‥!!
ミミカ「ボ、ボブさんっ!」
ボブ「どうしたの?」
ボブさんがミミカの近くまで寄ってきたとき
──ザバァァァァァッ!!!
『バッハァァァァァァッ!!!』
『!!』
何故か大量の人達が湯船の中から出てきました。
……誰です?この人達?
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