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くそっ!!
零は心の中で、大きく舌打ちをしていた
空振りし、体の自由が利かないながらに横目で相手を見る
流石に相手も空振るとは予想してなかったのだろう、目を丸くし、何とも言い難い微妙な顔で固まっている
両者とも動けないわずかな時間、先に動いたのは零だった
空振りし、前に流れる体を無理に捻り、回し蹴りに移行。狙うは相手の右肩。捻った腰やら上半身やらが、ミチミチ悲鳴を上げる
相手の右肩に何とか蹴りを当てることが出来たが、体勢が悪かった為に、威力はイマイチ。相手がよろける程度で、むしろ無理に身体を捻ったこちらの方が痛い
だが、このままでは終わらせない。回し蹴りでの勢いを殺さず、更なる回し蹴りを繰り出す。テコンドー風味のアレンジ技だ
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