始まりは突然で

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小鳥の囀りが聞こえる、清々しい朝。 眠い目をこすりながら、洗面所に向かった。 リビングに行くと、朝食の準備は調っていた。 「おはよう。」 『おー。』 親父に挨拶を軽く返し、頭の中では目が覚めぬまま、焼きたてのパンにかじりついた。 静かに朝食を摂っていると、親父が思い出したかのようにポンと手をたたいた。 「そういえばお前、明日から四神学園の生徒だからw」 ・・・? 『はぁ?』 驚きのあまり、情けない声が漏れた。 『第一、あそこは、男子校だろ?俺が入れるワケねぇ「手続きは済ませてあるからな。」 このヤロウ!人が話してんのに、遮るんじゃねぇよ! 『冗談もほどほどにしろって。』 「大真面目だ。転入の手続きも、入寮の手続きもしてある♪」 ニコニコしながら言う、親父。 『ふざけんなァァァ!』 そして今に至る。 .
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