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だるそうな体を起こして健二がジーッとその子を見つめる。
「ん~…わかんね。いくら南高で一番の情報通でもわかんない事はあるよ。それにしても可愛いな」
健二は顔を少し緩ませ、ジンジャーに手を伸ばした。
「なに京介?一目惚れでもしたのか?(笑)」
ぼんぼんは無駄にスルドいとこがある。
「ちげぇよ。ただ川高の女子が泣いてるの初めて見たから‥」
すかさずカラスミスパゲティでごまかした。
そうこうしているウチに、川高ミニスカ連中は会計を済ませ外に出て行った。
「またお越しくださいませー」
やる気のない中年店員の声がペロンチョに響き渡った。
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